リバネス、環境移送ベンチャー イノカとTNFD開示対応を支援する 分子生物学的評価サービス「BETA」を国内初、事業化。
化学物質の見えない生態系リスクをメダカで可視化し、企業の生物多様性保全対応を支援する評価サービスを提供します。

株式会社リバネスは、株式会社イノカと共同で、独自の特許技術「環境移送技術」を用いて飼育したメダカを使い、化粧品・洗剤などの化学品や工業排水など、化学物質の生態系リスクを検知する生物多様性評価サービス「BETA」を、2025年9月19日より正式に提供開始します。
本サービスは、TNFD開示対応に取り組む企業に対し、従来の毒性試験では見逃されてきた潜在リスクを可視化し、科学的根拠に基づく環境経営を支援します。
課題背景
TNFDへの対応が本格化する中、多くの企業が生物多様性へのインパクトを具体的に評価し、開示する必要に迫られています。従来の環境アセスメントや、死亡率・外形変化など目に見える影響を中心とした毒性試験だけでは、化学物質が生態系に与える「見えないリスク」を捉えきれない場合があります。
分子生物学的なアプローチでは、細胞レベルや遺伝子レベルの変化を捉え、製品が環境に与える影響をより客観的に検証できます。リスクや事業可能性を定量的に評価し、透明性の高い情報開示につなげることが期待されます。
サービス概要

BETAは、メダカを用いた分子生物学的手法による毒性評価試験です。化学物質、廃水、製品が環境や生物に及ぼす影響を、外観の変化だけでなく遺伝子発現パターンの変化から評価します。外見上は健康に見える個体でも遺伝子発現に変化があれば、将来的な健康リスクの兆候を早期に捉えられる可能性があります。
独自の環境移送技術に基づき管理された生物を用い、企業のTNFD開示などを目的とした商用の分子生物学的評価サービスを国内で初めて事業化するものです(イノカ調べ)。
サービス実施の3ステップ
- ヒアリング:試験物質や実験内容を確認し、実験計画を作成します。
- 実験の実施:イノカの管理施設で、専門員が約1か月の実験を行います。
- 結果報告・解説:実験結果報告書を提出し、結果を解説します。
化学メーカー、製薬企業、農薬・肥料メーカー、化粧品・洗剤などの日用品製造業、環境コンサルティング企業、大学・研究機関、公的機関・自治体など、環境負荷評価や製品の安全性検証に関心のある組織を対象としています。
環境移送技術について
環境移送技術は、海をはじめとした水域の自然環境を水槽内で再現する技術コンセプトです。AI・IoTデバイスを用いて、水質・水温・水流・照明環境・微生物を含む生物同士の関係性など、自然を構成する要素を構造化します。実験や解析に適した、安定した環境を立地に左右されず構築できます。
正式ローンチは2025年9月19日を予定しています。